留学や帯同でゲーテインスティテュートのドイツ語A1を受けなくてはならず困っていませんか?
独学で合格した人の体験を読むと1か月で合格、50日で合格など「もともとめちゃくちゃ頭がいい人なのでは…?」というツワモノばかり。
この記事では、ドイツ語をゼロから学び、要領も悪く、決して頭の良くない私が半年かけて独学で合格した方法について紹介しています。
結論、英語も大学受験レベルでストップ、ドイツ語なんてグーテンモルゲンしかわからないレベルの人間でも独学で合格できます。
半年という長い期間も正直必要なかったので、どのように勉強したか、どんなテキストを使ったのか気になる人はぜひ参考にしてみてください。
点数は88点、評価はgut、リスニング以外は9割を超える結果を出せました!

ドイツ語A1対策で使ったテキスト3つ

ドイツ語A1対策で使ったテキストは以下の3つです。
- スタートドイツ語A1
- Fit Fur Goethe – Zertifikat A1 (Start Deutsch 1)
- しっかり身につくドイツ語トレーニングブック
それぞれについて詳しく解説します。
何のテキストを使ったらいいのか全然わからないという人はぜひ参考にしてみてください。
スタートドイツ語A1

ドイツ語をゼロから始める人におすすめの1冊。
とにかく単語も文の成り立ちも、何もかもわからなかったわたしですが、とりあえずこのテキストを5周ほど繰り返しました。
試験対策というよりは、「ドイツ語ってこういう規則性があるんだな」というのが何回かやってるうちにわかってきます。
CDがついているので耳をドイツ語になれさすことができ、リスニングの練習にも。
ここに出てくる文章を繰り返し聞きおぼえてしまうことで後々Sprechenのテスト対策にもなります。
1周目はとりあえずわけもわからずやってみる、2周目から「これはなんでこういう形なんだろう?」と疑問が生まれるので解説を読んで深めるを繰り返しましょう。
正直、テキスト自体のまとめ方はわかりにくかったのですが、日本語で丁寧に解説してあるものって少ないと思うので、スタートドイツ語A1を使うのはありです。
テキストを読んでも理解できない部分はChatGPTに聞いて理解を深めていました。
Fit Fur Goethe – Zertifikat A1 (Start Deutsch 1)

ゲーテのテスト対策がばっちりできるのはこちらのテキスト。
ただし、すべてドイツ語で書いてあるのでわたしのように全く聞いたことも触れたこともない人がいきなり取り組むのはハードルが高いです。
なんとなくドイツ語を理解してから取り組むのがおすすめ。
わたしはスタートドイツ語を3か月ほど取り組んだあと、こちらのテキストを買いました。
Lesen,Hören,Schreiben,Sprechenすべての対策ができるだけではなく、スタートドイツ語A1には出てこなかったけれど試験に出そうな新たな単語がたくさんでてきます。
とにかくたくさんの文章を読むことで、全体のドイツ語の力がぐっと上がると思うので、このテキストもやりこむといいでしょう。
SchreibenとSprechenは腰が重くてなかなか手を付けられなかったのですが、LesenとHörenは5周くらいやりました。
しっかり身につくドイツ語トレーニングブック

とにかく書いて書いて文法を覚えたいという人におすすめなのがこちらのテキスト。
A1レベルなら18章くらいまでやっておけばOKです。
正直A1はSchreibenくらいしか書く必要はないのでここまでやりこまなくてもいいかもしれません。
しかし、ほかのテキストで理解できなかった部分が別のテキストの説明を読んだら腑に落ちるといった経験がたくさんあったため、いくつかやるのがおすすめ。
その点、しっかり身につくドイツ語トレーニングブックは説明がわかりやすく、何回も書くので単語を書けるようになりました。
ただし、結構やりこまないと覚えた気になるだけで実際ゼロからアウトプットしようと思っても出てこない…という状態になることも。
試験対策というより、これから先もドイツ語を使う人や余裕のある人が取り組むといいと思います。
ドイツ語A1対策で使ったアプリ・サイト

ドイツ語A1対策で使ったアプリやサイトは以下の2つです。
- HelloTalk
- 東京外国語大学ドイツ語モジュール
どちらも無料かつとてもわかりやすいので、独学で頑張りたい人はぜひ使ってみてください。
HelloTalk

HelloTalkは、世界中の言語を学びたい人がつながるSNS。
ドイツ語を勉強中なことをプロフィールに記載しておくと、ただ登録しただけでドイツ人からたくさんのチャットが来ます。
ドイツ語で会話をして力をつけていってもいいですし、日記をドイツ語で書くとみんなが添削してくれます。
ChatGPTも使えるのですが、間違いも教えてくるので、ネイティブから添削してもらいたい場合は活用しましょう。
わたしはひとりかなり親切なドイツ人と出会うことができたため、その人とアプリ内で通話をしてもらいSprechenの対策をしました。
また、先ほど紹介したFit Fur Goethe – Zertifikat A1 (Start Deutsch 1)は答えしか書いておらず解説がないため、納得できないときはテキストと答えをスクショしてその人に送り、解説してもらいました。
Schreibenに対しても問題文を送り、わたしが書いたものを送り、添削してもらうというのを繰り返すことで25点中24.90点をとれたので、ぜひパートナーを見つけてみてください!
東京外国語大学ドイツ語モジュール

東京外国語大学が無料でドイツ語の文法を学べるものを提供してくれています。
問題がついているので解くことで文法力が上がるだけではなく、何より解説がめちゃくちゃわかりやすいです。
テキストをがりがり解くのに疲れたとき、息抜きがてらこちらのサイトで学ぶのもおすすめです。
ドイツ語A1の分野ごとの対策

ドイツ語のA1は以下の4つの試験に分かれています。
- Lesen
- Hören
- Schreiben
- Sprechen
知識ゼロの状態から、試験ごとにどんな対策をしたかを紹介します。
ゼロからスタートでもきちんと対策すれば9割近くはとれるので、ぜひ参考にしてみてください。
Lesen

どのパートにもいえることですが、特にLesenは単語が命。
単語さえわかれば、細かい文法のルールなんかはわからなくてもA1は大丈夫です。
ただ、ゲーテ公式が出している単語リストを見るだけでは全然頭に入らなかったため、とにかくA1レベルの文章を読みまくって、わからない単語を調べて覚えていきました。
過去問やテキストをやっているとなんとなく頻出単語がわかってくるので、いろいろな文章を読むことをおすすめします。
A1レベルは引っかけとかもあまりないため、ひたすら読む・単語を調べるを繰り返してここで点数を稼ぎましょう。
Hören

試験のリスニング、とにかく早いです。本当に初心者に優しくない。
数字の問題が絶対出るんですが、わたしたちが日本語で数字を読むのと同じスピードでドイツ語で言われる数字を聴き取れなくてはいけません。
わたしはスタートドイツ語A1についているCDをずっと車で流しっぱなしにして耳を慣れさせました。
また、知っている単語が多ければ多いほどどんどん聞き取れるようになります。
耳を慣らすのと、単語を増やすのを同時に行いましょう。
わたしは眠くなってしまってダメでしたが、以下のYouTube動画はいろんなところでおすすめされているため、見ておくといいでしょう。
A1レベルの単語しか出てこないドラマです。
Schreiben

正直そこまで対策していなかったのですが、Schreibenが一番点数をとれました。
A1レベルなので、とにかく背伸びはせず、知っている単語でわかりやすく書くのを意識しました。
やったことはただひとつ。
過去問とFit Fur Goethe – Zertifikat A1 (Start Deutsch 1)に載っているSchreibenの問題を解いてドイツ人に添削してもらっただけ。
あとはA1で聞かれるのって
- 友達にメールを書こう
- ホテルといったサービスに質問のメールを送ろう
みたいな問題ばかりなので、初めの文と結びの文を覚えて、あとはなにか人に頼むときの言い回しがわかれば取れます。
どうしても思い浮かばないときはLesenの問題の中から使えそうな言い回しがないか見て、書くだけでも点が取れます。
Sprechen

独学でやっていて一番困ったのは、単語の発音の仕方がわからないまま試験に臨んだことでした。
Sprechenはドイツ人と1回アプリで1時間会話したのみで、あとは自分でなんとなく自己紹介と数字を言えるようにしていたくらい。
前日に、高校の同級生でドイツ語選考だった友達に練習してもらい、初めて自分の発音がほぼ全部間違っていたことに気が付きました。笑
リスニング対策でたくさんCDを聞いていたつもりでしたが、聞くのとしゃべるのは全然違います。
これからA2にも挑戦しますが、
以下のサイトはAIでドイツ語のスピーキング練習ができるそうなのでやってみようかなと思っています。
15日間無料トライアルができるみたいなので、やってみなきゃ損かなと。
今からドイツ語を勉強する人もぜひ使ってみてください。
そんな状態でも8.5割はとれたので、とにかく笑顔で、コミュニケーションをとる姿勢を見せるのが大事なんじゃないかなと思います。
頭が良くなくてドイツ語がゼロからのスタートでもA1は独学でいける
もともと大学でドイツ語を学んでいたり、超絶頭がよかったりしなくてもドイツ語のA1は独学で受かります。
わたしは心配性なので半年くらいコツコツやっていましたが、ガッツリ毎日2~3時間やるという日があるわけでもなく、夏は1か月くらいさぼったり土日も完全に勉強時間をとらなかったりしました。
ぎゅっと凝縮したら3か月くらいでもいけたかもしれません。
ただ、何回も何回もテキストを繰り返すことで自分の苦手な部分に気づけたり、「これだけやったから大丈夫」という安心感にはつながったりしたかなと思います。
ドイツ語A1は対策さえすればそこまで受かるのが難しい試験ではないため、本当に今ゼロの状態の人でもぜひ挑戦してみてください。
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